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エンジニアのひとり言

シソのお酒について

[焼酎] ブログ村キーワード

一昨日、居酒屋でシソの焼酎 『鍛高譚』 を呑んだ。
サッパリとした紫蘇の香りがして、心地よく口当たりはサラリとしていた。

学生時代の仲間で化学屋が集まっていたので、口当たり等の感想ではなく、いったい何からできているのだろうかということで盛り上がった。

「紫蘇には油はあるが、デンプンはないので、発酵しないハズ。 ということは、何のデンプン?」
「すっきりしているので、醸造アルコールに紫蘇エキス? そうなら焼酎とは言わないよね。」
「日本ならやはり米焼酎に紫蘇エキス?」
「北海道なら(薩摩)芋ではないよね。 ジャガイモ?」
・・・・・ (ヨッパラッタおっさんの頭で考えられるのはこれが限界)

家に帰ってみると名前は頭の名から消えていた。
でも、紫蘇は憶えていたので、調べることができた。

製造方法としては、しそとデーツ(ナツメヤシ)を混ぜて発酵させ蒸留するもので、合同酒精の特許となっている。(一樽に40キロの白糠町産紫蘇を使用)
品質規格焼酎甲乙混和(混和率12.5%)色については、酒税法上焼酎は着色できないので無色透明である。

 引用: http://city.hokkai.or.jp/~koitoi/tantakatan/tantakan.html


デーツって何? と調べると、 「デーツ(ナツメヤシ)」 をしたものを発酵させて作った酒は 「アラック」 「マヒア(モロッコ)」などのようである。
あの甘みはヤシの甘みだったの?

ついでに、合同酒精の特許ということで特許庁のホームページで特許を調べた(平成5年以降の特許)。

特許公開2002-65238 「酒類の製造方法」
【請求項1】炭酸ガスを用いて酒類のpHを4.0から5.5の範囲に調整し、かつ有機酸類および糖類を含まない、天然の香気成分の保存安定性を向上させた酒類及びその製造法。
【請求項2】香気成分が柑橘類果皮を減圧蒸留して得られる成分である請求項1記載の酒類及びその製造法。


特許公開平6-303962 「吟醸酒粕を原料とした焼酎の製造方法」
【請求項1】 吟醸酒粕を原料として含むもろみを、低温発酵し後に蒸留することを特徴とする、吟醸香を有する焼酎の製造方法。


特許公開平6-181736 「天然の桜の香りを有する酒類の製造方法」
【請求項1】 桜の花及び/又は桜の葉ないしそれらの浸出液を、醪に添加することを特徴とする焼酎の製造方法。
【請求項2】 桜の花及び/又は桜の葉ないしそれらの浸出液を醪に添加する工程が、蒸留前である請求項1に記載の焼酎の製造方法。
【請求項3】 請求項1~2に記載の方法で製造された焼酎を、含有せしめることを特徴とするリキュール類の製造方法。



特許公開平6-303962号の製法でいけば、かなりいろいろ種類の焼酎ができることになり、いろいろと楽しめるそうである。
変わったお酒は、味・雰囲気等のその場で楽しめること、そして後で調べて得した気分になること、そして調べて知ったことを人に話すことができるというように1度で3度楽しめるから、嬉しい。
是非、楽しまれることをオススメします。
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翠風(すいふう)は書道の雅号であり、いろいろなことに手を出している技術屋(技術士:化学部門、管工事施工管理技士)です。ブログを始めるにあたり、その雅号を使いました。
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